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2007年04月18日

ちょっとまぢめにレース回顧[皐月賞]-2-

続きですよ。続き。

今年の皐月賞で前にいった4頭。
1-17ヴィクトリー   02-01-01-01 35.9
2-09サンツェッペリン 01-02-02-02 35.7
5-10メイショウレガーロ 03-03-03-03 35.4
7-12アサクサキングス 04-04-04-04 35.6

を見る限りでは、終い4ハロンまでのリードの最も大きいヴィクトリーが、終い35秒台で踏ん張ったことも評価できるが、他馬に関してもこの流れのなかで、しっかり終いをまとめてきているのは、いずれも力がなければ出来ないことだ。
先行勢が軒並み35秒台で収まっているのは、前半、とくに2ハロン目の先手争いが一応11秒台に収まったこともあるだろうが、それ以上に強力な先行陣だったことを伺わせる。

結果的に 12.7 11.6 11.7 11.9 12.0 12.4 12.2 11.9 12.6
と、同型に近いラップを刻んだトライアル、スプリングSを見てみれば、逃げたショウワモダンは終い37.2、
皐月に出てきた上位3頭、番手のマイネルシーガルが36.7。
先行のエーシンピーシーが36.6かかっている。

2着のサンツェッペリンは大穴だったゆえに、フロックという向きもあるが、この結果を見る限りでは、心臓もかなりのものを持っている。
百日草特別(13.0 11.4 11.6 12.5 12.2 12.3 11.8 11.2 11.5)(1.47.6)
の1800m1分47秒台の競馬とあわせて考えれば、この程度のスピード域であれば息の入りづらい快速ラップからやや緩めのラップまで、幅広いスピードで終い4ハロンスパートで力を発揮すると認めざるをえず、敗戦には理由がつく馬だが、予想時には前半スローの競馬を速めスパートに持っていった競馬を嫌った。
思えば中山2000は末脚の絶対値を殺すコースだけに、この馬にはベストの条件だろう。
悔やまれるが、それは言っても仕方のないことか。

他に激走をみせたのは5着のメイショウレガーロ。
流石に「相手なりに走る」タイプの強心臓。ペースを問わず実に堅実に走る。ただ、これできっちり2強に差されて5着なところが、なんともかんとも。
前半スロー1.2.3の京成杯では終い34.7、前半59.8の弥生賞で35.0、前半59.4の皐月賞では35.4と、中山2000でこの馬の出せる末のポテンシャルはこんなとこ、というぶんだけきっちり走りきっている。
京成杯のように後方からの末脚勝負は分が悪そうだが、
先行してシブトイタイプで、今後も3紐には忘れずに、って感じだ。

アサクサキングスも似たような競馬だが、今まで前半遅い流れの経験しかないなかで逃げてきた弱みがここにきて出た印象だ。油断がなければ、だが、心臓にも末脚にも底が見えたか?
サンツペより楽をして、終いがほとんど同じというのは厄介な結果になっている。
実のところ今回のペースで最も末脚を殺されたのはこの馬。
よどみないラップへの適応力と瞬発力があれば、この位置から
去年勝って見せた馬がいるだけに、2強のほか、ローレルゲレイロにも交わされての7着はけして褒められない。

先行勢に比べて、差した組は本当にぐずぐずだったのかというと、実はそうでもない。

確かにラップは厳しいが、全体のタイムとしてはほとんど2.00秒台なこともあり、圧倒的な快速っぷりを見せ付けたわけではない。
結果を見れば着順は問わず、どの馬もそれなりに力を出し切っているのがわかる。

筆頭はもちろん、3着フサイチホウオーと4着アドマイラオーラの33.9。いずれも後方待機策をとり、結果的に13-12-11-09と、やや早めに仕掛けたぶんホウオーが先着したものの、この2頭はほとんど同じ競馬をしている。
オーラの仕掛けは遅れてその後からになっており、直線向いては12番手。着差から終いの差のように感じられるが、数字ではこの2頭の競馬は同質である。
これも過去の皐月賞着順を並べてみればわかるが、武自身、かなりの回数ああいう乗り方をしてきている。
例外もあるが、ほとんどの場合で、残り600で既に仕掛け始めてあがっていた時はおよそ1着をもぎ取っており、逆に直線向いても動きだしていない場合には、取りこぼしが多い。
記憶にあるのはナリタタイシンがビワハヤヒデを負かした年あたりからでなかったかと思うのだが。

はっきりいえば、ホウオーをみて動くという
「わざわざどっちが1人気かわからない乗り方」
が結果的に最悪の事態である追っても詰まらずを呼び込んでしまったといったところだ。

動かなかったのか、それとも動けなかったのかを言えば、オーラは動ける馬だったろう。
もしホウオーよりわずかに先に仕掛けていれば、逆に不動の着差となっていた可能性は高い。
いずれにせよ、今の段階でホウオーのみを断然と捉えるのは少々早計であり、2頭はあくまで互角といっていいだろう。

中山2000-1800mの重賞以上で、33秒台の末脚に限りなく近い脚をみせたケースは限りなく少ない。
1.46秒台の決着となった05年中山記念の2着カンパニー(京阪杯・大阪杯)の33.8。
ダイワメジャー(G13勝)、コスモバルク(JC2着・皐月賞2着・弥生賞)の33.8。
が過去マークしており、ディープインパクトやナリタトップロードのやや今回より速いタイム
での皐月賞で34.0や34.1をオマケして加えたとしても、
前半59秒4のペースで中山コースで33秒台をマークする末脚を発揮できる馬は、非常にレアな瞬発力を持っていることに違いはない。
何度か予想のなかでも言ってきたが、重賞クラスで好走できるかチェックするうえで最大の資質のひとつが、中山なら34秒台前半をスローでなく使える目処がたつことだと言え、その水準を軽くクリアしている。

他の差し馬で目立つのは、まずやはりローレルゲレイロ。 10-09-08-07 からの34.6は秀逸だ。
もとより高いレベルでバランスのよいタイプ。
純粋な瞬発力比べより、やはりある程度心臓が必要になる競馬ではより強さを出す。今回の位置取りはこの馬にとっては後ろすぎる嫌いがあり、もっと前々で競馬をすればまた違う結果になったろうと思われる。
ダービーでは距離に壁があるだろうが、短いところ(NHK杯)に回るようならさほど強力なメンバーが見当たらないだけに、主役を張れるだろう。
4追走のアサクサキングスを交わしてみせたのも心強い。

そして、17-17-16-16 34.1と、ホントに最後方から上位2頭に迫る差し足をみせたドリームジャーニー。
着順もダービーを見越せば8着はほぼベストの負け方だ。
おそらくこの敗北で人気はがくんと下がるだろうが、
過去15年間のダービーで、皐月賞3着以下からの巻き返しは少なくない。

近くは2004年の2着馬、
ハーツクライ皐月賞(京都新聞杯1着)−(皐月賞14着)、
2002年ダービー馬
タニノギムレット (NHK杯3着)−(皐月賞3着)、
2001年ダービー馬
ジャングルポケット (皐月賞3着)、
1999年ダービー馬
アドマイヤベガ (皐月賞6着)、
2着ナリタトップロード (皐月賞3着)、
1998年ダービー馬
スペシャルウィーク (皐月賞3着)、
1993年ダービー馬
ウイニングチケット (皐月賞4着)、
1992年2着のライスシャワー(NHK杯8着)(皐月賞8着)
と実に半数近い7回8頭が該当しており、
皐月賞1-3着を除外しても、
ハーツクライ・アドマイヤベガ・ウイニングチケット・ライスシャワーと4回は勝ち負けしている勘定になる。

末脚比べで上位2頭より後方から発車したにもかかわらず、
後塵を拝したのには力差を感じるものの、並の馬ではない脚力をみせつけている。

9着に沈んだココナッツパンチ( 12-11-12-11 34.5)は、
馬体重減とイレコミで力が出せなかったとする向きもあるが、
実際ラップ上では弥生賞時より前半が速く、かつよどみない流れのなかで、弥生賞から0.1秒しか末脚を落とさなかったことは一応力を出しての敗戦だと言ってよいと思う。勿論、さらに爆発した可能性もないわけではないが、
数字上は、力を出せなかったわけではないと考えるほうが妥当。
酷いイレコミぶんは考慮しなければならないだろうが、キャリアの浅い馬だけに大幅な馬体重減とはいえ、まだ幾分余裕があっても
おかしくはなく、全く走れないというほどではなかったのだろう。
ひとつ叩いたドリームジャーニーにあっけなく先着を許している。
けして淀みない流れが全く駄目というわけでもなさそうなのは収穫だが、上2頭も含めてやはり今の競馬では上位とは差があるのも事実だろう。また、この馬の場合、賞金の問題が...

10着のマイネルシーガルは07-07-07-07、35.2。叩き2戦で調子も違っていたのだろう。スプリングSに比べればよく走っているとは思うが、どうも条件がつく印象だ。二桁着順とはいえ、結果を見る限り力を出せなかったわけではない。
終い34秒に届かなかったのは距離もあるだろうし、比較的中団での競馬になっていることもあるだろうが、いずれにせよ有力どころと比べると物足りなさは否めない。

また、最も厳しい結果になったと考えられるのはそのスプリングS1着のフライングアップルだろう。
トライアルでは1着だった同馬が、皐月賞では12着だったが、
こと末脚でいえば、不発というわけではなく、スプリングSとまったく同値の35.8をマークしている。
縦長の展開もあったろうが、同じように中間緩まない条件で削られた末脚が、同じ程度残っていたにもかかわらず、着順は差がついている。ついつい、垂れたとみがちだが、12着のこの馬もけして「走れなかった」わけではなく、力を出しての結果と言わざるをえない。
それだけにこのラップで末を完全に殺されての敗戦は、こと中間の速い競馬になりがちな今後の重賞戦線になってくると、厳しさを感じざるをえない。府中で33秒代を出した馬だ。
本来は全半が緩むスローな流れで先行して有利な位置から、相当の末脚を繰り出してきた馬だけに、前走のスプリングSの結果も含めて、ここにきて小粒感が一層増している。あえていえば、阪神1800mのG3あたり京阪杯だとかが精一杯の印象を受ける。

ラップ的には目立つ存在だたナムラマースだが、本番は11着に沈んだ。終いは13-14-13-14からの34.7は、この馬なりに伸びた印象はある。
スローの京都で33.9なら、中山でこれなら脚を失ったとも一概に言いがたいからだ。今回のレースは位置取りが全てだったろう。鞍上は私的には堂々ブラックリスト入りだ。
この馬がフサイチホウオーやアドマイヤオーラの後ろにつけていいことは何一つないだろうに?としか言いようがない。
こうなると毎日杯を使ったことが、ダービーへは余計な1戦だったことがのしかかってくる。
他好走馬がフサイチが休み明け、オーラにしても弥生賞からで2戦目、キャリアは既に10戦、年内に入ってきさらぎ賞・毎日杯・皐月賞の3戦の使い詰めからみても、一度立て直す必要がありそうだ。
また、もうひとつ気になるのは、2歳コスモス賞時のような淀みない先行をここのところすっかり忘れている点にある。
これで年内3戦、すべて後方からの瞬発力勝負を選択しているが、
これがペリエの呪いならまだいいのだが、先行力に陰りがみえたのなら、復活に向けては致命傷になりかねない。

各馬ひととおりみたところでいったんまとめる。
今後クラシックで妙味のありそうな競馬をしたのは、広く取れば

・ヴィクトリー(1着)
・サンツェッペリン(2着)
・ローレルゲレイロ(6着)
・フサイチホウオー (3着)
・アドマイヤオーラ(4着)
・ドリームジャーニー(8着)
・ココナッツパンチ(9着)

の7頭。

ただし、最後に現段階で絶対に念頭におかなければならないのは、
今年の皐月賞は相当に消耗する激しいレースだったということだ。
皐月組みは途中で小銭を稼ぎにきた馬がもしいたなら、本番ではまずもたないだろう。


京成杯の後一息いれ、その後2戦のサンツペ、
若葉から始動のヴィク、
共同通信杯から一息いれたホウオー、
シンザン記念の後、一息いれて弥生賞から始動のオーラ、
同じく弥生賞から始動のドリームジャーニー、
ホウオー以外の馬は既に2戦を消化した。
そのうえで2戦目の厳しい競馬。
ローレルゲレイロは、コンスタントに使われており、タフな印象はあるが、アーリントンCのあと一息入っているが、同レースから皐月賞と厳しい競馬が続いている。
NHK杯のほうに色気を出す可能性は高い。

おそらくココナッツパンチ最大の問題は。収得賞金1500万。
中間、「一戦つかってひと稼ぎ」を必要とする馬だ。

そのため狭く見れば
・ヴィクトリー(1着)
・サンツェッペリン(2着)
・フサイチホウオー (3着)
・アドマイヤオーラ(4着)
・ドリームジャーニー(8着)
の5頭迄ということになる。
posted by たま at 18:26| Comment(2) | TrackBack(0) | メモの類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
皐月分析興味深く読ませていただきました。m( __ __ )m
ヴィクトリーはもちろん、サンツペもまぐれの激走ではないことが良く解りましたです。ラップ分析は奥が深い・・・。ナムラマースは私もかなり期待していて3連単頭付けで買ってたんですがたまさんのおっしゃるとおりG1を勝つためのローテンーションではないですよねぇ〜。基本的な考えが不足してました。終わってからの反省も大事ですねぇ〜。次に生かしたいな〜(>_<) 
Posted by ハコテン at 2007年04月19日 21:11
こんにちは、ハコテンさん。コメントありがとうございます〜。
サンツペ。勝ったヴィクは更にかかる可能性が高いので、むしろ最後まで脚を失わずにまとめた2着のこの馬のほうが気持ち悪いです。
皐月2着はあまりこないんで微妙ですけど。
ナムラは皐月では買えた馬だと思うんです。でもあの位置からでは勝負にならんで当然でしょうね。だから着順は気にしなくていいんじゃないしょうか?昔のホワイトストーンみたいに、ずっと勝てなくても鞍をベテランにかえて突然逃げての穴とかあけるかもしれませんから、生暖かく見守りますですよ。
Posted by たま at 2007年04月20日 10:18
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